『公研』2023年5月号「対話」 ※肩書き等は掲載時のものです。   海洋をご専門とする藤岡氏と同位体から地球環境の変動を研究する大河内氏に、過去の大規模な気候変動、地球の滅び方など地球の歩みとこれからについてお話しいただいた。       いいサンプルが謎を解く 藤岡 本日は大河内さんと「地球の歴史の見つめ方」をテーマにお話ししていこうと思います。私はこれまでずっと海洋の研究をしてきました。主に海の底やプレートについてなど、海洋に関することすべてです。そこからどんどん範囲が広がり、今は地球科学全般の専門書を執筆したりしています。大河内さんは私が東大の助手をしていた時の研究室で学生だったということもあり、改めてゆっくりお話できることを楽しみにしていました。 大河内 よろしくお願いします。私はもともと化学分析を基に地球の昔の環境を復元するということをやっていました。現在は炭素や窒素の同位体の天然存在比を正確に測定する技術を発展させ、地球科学や生物学などの周辺分野に応用し、自然界で起きた事象を読み解くということをしています。  日々の研究で少しずつ新

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