『公研』2023年5月号「めいん・すとりいと」  4月末に行われた米韓首脳会談では、北朝鮮の核開発に対抗すべく、アメリカの核による拡大抑止の確認が主要な論点となり、バイデン大統領はユン・ソギョル大統領に対して「鋼鉄の抑止」を約束したと報じられている。もしアメリカが拡大抑止を確認せず、北朝鮮の攻撃に対して曖昧な態度を取るようなことがあれば、韓国世論は一気に独自核の保有を求める声が高まり、核不拡散体制が危機に陥る可能性すらあった。その意味では、今回の会談の成果は東アジアにおける秩序の安定にとって重要な意味を持つだろう。  しかし、米韓首脳会談で話題になったのは、拡大抑止だけではない。ユン大統領が晩餐会の余興として、バイデン大統領に促されるかたちで、ユン大統領の学生時代の思い出の曲である、『アメリカン・パイ』を歌ったことも話題となった。検事総長から大統領になった優等生であり、首脳会談でも頑なに通訳を入れて韓国語を喋り続けたユン大統領が、滑らかな発音で見事に歌い上げたことに喝采が送られた。曲の強弱や節回しなども完璧で、単なる余興として付け焼き刃で練習したものではなく、学生時代に相当歌い込んだこ

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